~45年の経験を持つ柔道整復師がお伝えしたい、もう一つの道~
いつも当院のブログをお読みいただき、ありがとうございます。柔道整復師の榊原孝文です。
長年、患者さんの痛みと向き合っていると、患者様から「病院で手術しかないと言われたんです…」というお話を伺うことがあります。その時、皆様の表情には、不安や戸惑いが深く刻まれているように感じます。
もちろん長い間、痛みその他の症状が続き、それを改善するために手術が必要な場合があることは私も理解しています。しかし、私の45年間の経験から申し上げると、「手術しかない」と診断された痛みのすべてが、本当に手術によってしか改善しないとは限りません。
特に、慢性的な腰痛や膝痛、坐骨神経痛といった運動器の痛みの場合、その根本的な原因が、骨そのものの変形や損傷だけではないケースが少なくありません。
先回のブログでもお話したように、長年の生活習慣や姿勢の歪みが、筋肉や関節、神経に負担をかけ、痛みとして現れていることも非常に多いのです。

西洋医学においては、画像診断の結果に基づいて、構造的な異常が見つかった場合に手術が検討されることが多いでしょう。しかし、画像には写らない、微細な骨のズレや筋肉のアンバランス、関節の動きの制限などが、実は痛みの根源になっていることも少なくありません。

私が施術を通して大切にしているのは、「なぜその痛みが出ているのか?」という根本的な原因を探ることです。
じっくりと患者さんのお話をお伺いし、体の動きや姿勢を細かく評価することで、画像には写らない問題点を見つけ出すことができるのです。

そして、柔道整復術は、手術のように体の一部を大きく変えるのではなく、体のバランスを整え、本来持っている自然治癒力を引き出すことを目的としています。手技によって、歪んだ骨格や関節を正しい位置に戻し、緊張した筋肉を緩めることで、神経の圧迫を取り除き、痛みの緩和と機能改善を目指します。

背骨の歪みが原因の症状は、その歪みを矯正してあげれば、その時から症状の改善を実感することができます。
しかし、短期間に良くなるケースばかりではなく、中には根気強く施術を続けることが必要な場合もあります。このような場合には、ご自身の体の状態を理解し、生活習慣を見直していくことも大切です。

もしあなたが、「手術しかない」と言われて不安を感じているのであれば、どうか諦めないでください。手術以外の選択肢があるかもしれません。
一度、私たちのような柔道整復師の視点からも、あなたの体の状態を見つめ直してみませんか?
もしかしたら、長年の痛みの根本原因が見つかり、手術をせずに痛みのない生活を取り戻せる道が開けるかもしれません。
いつでもお気軽にご相談ください。あなたの不安な気持ちに寄り添い、一緒に解決策を探していきたいと思っています。
