元気な保育職員は子どもたちの笑顔の源!

~痛みを薬で誤魔化しても、根本的な解決には繋がらない!柔道整復師が教える根本からの腰痛改善~

京都市右京区にある嵯峨野こども園において、令和6年8月20日、21日、27日の3日間、職員向けの健康セミナーを開催いたしました。本セミナーは、保育士をはじめとする職員の健康レベル向上を目的とし、今回は特に腰痛などの運動器痛に焦点を当て、前半30分は座学で知識を得て頂き、後半30分は柔道整復師による施術体験を交えた実践的な内容で行いました。

 

<<< 嵯峨野こども園HP https://www.saganohoikuen.jp/ >>>

 


なぜこのセミナーを開催したのか?

保育の現場では、子どもたちとの触れ合いはもちろん、持ち上げたり抱っこしたりする機会が多く、腰痛や肩こりに悩まされている職員が少なくありません。また給食調理員にとっても、家庭向けとは違い、作る量も多く使用する調理機材も大きいため身体にかかる負荷も大きいのが実際で、保育士同様の問題を抱えます。

これまでの健康管理は、個人の自己管理に委ねられており、組織全体で取り組む体制が整っていませんでした。

今回のセミナーでは、運動器の痛みと背骨の歪みの深い関係性に着目し、薬に頼らず、根本から痛みを改善する方法を学ぶ機会を提供しました。

セミナーの概略

  • 保育士が抱える腰痛の実態:実際のデータに基づき、保育士の腰痛の現状を具体的に示しました。
  • 腰痛の原因と治療法:医師の診断と柔道整復師の視点から、腰痛の原因と治療法の違いを解説しました。
  • 薬物療法の限界:痛み止めなどの薬物療法の副作用や、根本的な解決につながっていない現状を指摘しました。
  • 背骨の歪みと腰痛の関係:柔道整復師の経験に基づき、腰痛と背骨の歪みの深い関係性について説明しました。
  • 施術の実演:実際に腰痛に悩んでいる職員に施術を行い、その場で症状の改善を実感してもらうことで、セミナーの内容の信憑性を高めました。

セミナーの成果

3日間のセミナーを通して20名の職員と、このセミナーに興味を持って下さった他園の園長先生2名が参加され、そのうち運動器に不調を感じている13名の方にご協力いただき施術を受けて頂きました。

 

セミナーのテーマでは腰痛に焦点を当てていましたが、協力して頂いた方の症状は腰痛だけでなく、坐骨神経痛、肩こり症状による肩関節の運動制限、股関節の痛みや運動制限など様々でした。

 

しかし、なかなか良くならない運動器の痛みその他の症状は、背骨の歪みとの関連性が高く、今回全てのケースで施術前に確認していた症状の改善が見られ施術を受けた方からは

  • 「座っているのが楽になった」
  • 「背筋が伸ばしやすくなった」
  • 「関節の動きが広がった」
  • 「肩を動かすのが楽にできるようになった」
  • 「顔を左右に向けやすくなった」

といった声が聞かれました。


今後の展望>>>「保育職員の健康支援を通して、より良い社会の実現を目指す」

今回のセミナーでは、保育職員の皆さんと直接触れ合い、運動器の痛みを抱えている方がいかに多いか、そしてその痛みが仕事のパフォーマンスに影響を与えていることを改めて実感しました。

 

柔道整復師として、私はこの問題を単なる個人の悩みではなく、社会全体で解決すべき課題だと考えています。そこで、今後は以下の活動を通して、保育職員の健康問題解決に貢献したいと考えています。

 

「保育職員の健康支援を通して、より良い社会の実現を目指す」

 

という大きなテーマのもと、柔道整復師として、以下の取り組みを進めていきます。

1. 保育現場への理解を深める

  • 保育職員の声を聴く: より多くの保育施設を訪問し、保育職員の方々が実際にどのような身体の悩みを抱えているのかを直接聞き取ります。
  • 文献調査: 保育職員の健康に関する最新の研究や論文を精査し、より深い理解を深めます。
  • 関係機関との連携: 保育士会や自治体など、関係機関と連携し、保育現場のニーズを把握します。

2. 効果的な施術法の開発・普及

  • 個別指導: 各保育士の身体の状態に合わせて、最適な施術方法を提案し、個別指導を行います。
  • 予防プログラムの開発: 腰痛や肩こりを予防するためのストレッチや運動プログラムを開発し、保育施設で実践できるよう指導します。
  • 研修会の開催: 保育施設向けに、健康に関する講演会や研修会を開催し、保育職員の健康意識向上に貢献します。